2021-08-03

ご当地フラペチーノが終わったら、一等地フラペチーノを飲んでみたい

エレベーターをおり、長めの廊下をすぎた先にあるいつもの店。

案内された席に座ると、すっと黒猫が膝に乗ってくる。

右手に白い布をかけた黒服のウェイターが

銀のお盆に乗った少し大ぶりのグラスに入ったフラペチーノ

カウンターの反対側にいる髪の長い

派手な色のそれでいて品の良さを感じさせるワンピースを着た女が

手持ちぶたさなのかストローで水溜りを作っている。

窓の外、視線の下には行き交うヘッドライト

昨日の夜のちょっとした言い争いを思い出しながら

僕は、ちからいっぱい口をすぼめて、

生クリームを吸い込む。

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