エレベーターをおり、長めの廊下をすぎた先にあるいつもの店。
案内された席に座ると、すっと黒猫が膝に乗ってくる。
右手に白い布をかけた黒服のウェイターが
銀のお盆に乗った少し大ぶりのグラスに入ったフラペチーノ。
カウンターの反対側にいる髪の長い
派手な色のそれでいて品の良さを感じさせるワンピースを着た女が
手持ちぶたさなのかストローで水溜りを作っている。
窓の外、視線の下には行き交うヘッドライト。
昨日の夜のちょっとした言い争いを思い出しながら
僕は、ちからいっぱい口をすぼめて、
生クリームを吸い込む。
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