ここまでネタバレに怯えるのってなかなか出来ないと思うんだ。
もう少しネタバレに怯えていたい。
その隙間の中で思春期の繊細で尖りきったささくれた神経の棘に包まれたハリネズミになって、その気持ちでエヴァを見たい。
まだ俺のコンディションはエヴァに追いついてない。
だけど、時間はない。
すぐに誰かがネタバレを始める。
見てきた人間が語る全て、語らない全て、生きること、その全てが。
尖ってきた。
あと少しで整う。
水曜?いや金曜まで引っ張る?
土曜まで引き伸ばせる?
極限まで心の奥から神経と恐怖心を引きずり出して恐怖心の塊になって、それを割り切ってしまう前の一瞬、その時、俺の体が尿意との戦いを始めるために腰を下ろす。
それをただ願う。
間に合うか?
間に合わないか?
俺に、あの頃の壊れやすさを取り戻してなお壊れないように早めに受け身を取らないことができるのか?
この気持ちを、楽しみたい。