文学史家は現代について書くことを躊躇するという。
今流通している作品を正しく評価するのは難しいからだ。
故に、傑作か駄作か、その判定を下すのは時間である。
長い長い年月に晒されてから作品の評価は定まる(若しくは定まったように見える)。
現時点では、売れているから下らない、売れていないから下らない、と判断することは出来ない。
作品に対する批評分析の類いも当てにはならない。
「何故この下らない作品を当時の大衆は素晴らしいと思ったのか」という問いを現時点でするのは無意味ではないだろうか。
Permalink | 記事への反応(0) | 17:54
ツイートシェア