身動きも取れず、身動ぎ一つもできず
とにかく、ここにはいたくなくて
でも、怠くて
まるで泥の中に肩まで浸かって、指先一本さえ動かせないほど怠くて
怠くて、怠くて怠くて怠くて、何もかもが面倒くさくて、吐く息が空虚に冷たくなるほど怠くて
「――ああ、嫌だ、ここは自分の居場所ではない、どこかへ行きたい」
段々と寒くて、寒くなってきて、凍えていって
それなのに何か、どこかを焦がすような焦りが身体中を這いまわって、気持ち悪くて
救いが欲しくて、でも自分の内界ですら見渡しても寄る辺すらなくて
どうせなら、そう感じている自分自身すら消し去ってしまいたくて
だってそうだろ、消えてしまえば、しがらみが消えてしまえば、因果も因縁も縁起も断ち切ってしまえば
この自分の視界という世界に、何もなくなって消え去ってしまえば、もう「どこかへ行きたい」なんて思う事もなくってさ
まだか、まだなのか「この世界の終わり」は
プラネタリウムのような閉塞感がこの世の基底ならば、こんな世界なんて壊れてしまえば良いんだ
何もない世界で繰り返す日々を生きるくらいなら、
かつてあれほど切実だった喪失を繰り返し刻み付けて、生きて、果てたい
https://anond.hatelabo.jp/20200104195517 どうすればこうならなかったんだ、誰も教えてはくれなかったじゃないか 誰かの心に触れあるいは触れられる幸福も、一つの事に打ち込む直向きさも、内...