今日もまた自分の言葉を発していない
「そのように言ったほうが世間体が良いだろう」とか
「この状況なら人間は普通そういうだろう」とか
そういった考えで物を喋っている
統計的に言葉を選んでいるのだから人工無脳と変わらない
ここに居る人間は生き物の皮を被った機械である
言うべき時に言って、笑うべき時に笑い、悲しむべき時に悲しそうな顔をする
怒られると反省しているようにして、誰も居ないところでは完全に停止している
その機械すら実は皮でしかないのだが
機械の皮を剥ぐと、おぞましく汚いものが出てくるだけなので
誰にとっても幸せなことはない
今日も人の皮を模した機械の皮に身を隠している
ツイートシェア