■全ての自分を打ち負かして前に進むしかない
暗い海で溺れてる俺を、誰かが船に引き上げてくれるって思ってた。
しかし、もうそれが間違いだったと認めなければいけない。
俺以外の全員が、俺を置いて船に救助されたとしても。
俺はどうして救助されなかったのか、考えなければならない。
あいつは顔が良かっただけなのに助けて貰えた。
あいつは家が金持ちだから一番に救助された。
あいつは友達が多いから。
あいつは媚を売るのが上手いから。
あいつは俺に嫌がらせをしてきたのに。暴力を振るう奴なのに。差別主義者なのに。
どうして俺は助けてもらえないんだ・・・?
もう、そんな意味のない考えは捨てなければならない。
不公平じゃない。
不平等でも不運でもない。
本当は気付いているんだ。
俺自身が救助を拒んでいることを。
全てを捨てて船に乗ろう。
ありったけ勇気をかき集めて船に乗ろう。
今やるべきことは、このクソッタレの海から出る事なんだ
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