■普段使わない物はなくなる
どこかにしまっておいたつもりでも、滅多に使わない物をいざ探しても見つからない。誰にでもこのような経験はある。
しかし、そうやって物をなくしてしまうのはなぜだろうか。
少し考えると、その物のことを覚えていないからだということになる。なぜ覚えていないかというと、長い間使われない記憶は衰えていくからだ。
つまり、物をなくすということは、その物の記憶された状態と現実の状態の不一致を意味するのだ。
こう考えると我々の中にあると言われる精神と、我々の外にあると言われる物とが、連続した様相を持っているように感じられる。
物のあり方は我々の思考のあり方によって規定されるのである。
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