学生時代から小食で華奢な子だったから、ショックでご飯が食べられなくなるとあっという間に痩せて、ついでに風邪をひいて動けなくなっていた
近くに住んでいたのでお見舞いに行って、数日間は人恋しいという彼女の廊下に寝泊まりして看病して食事を作るようになった
自分は彼女と同性、でも学生時代から彼女のことが好きで、でも彼女は恋多き人で彼氏が絶えなかった。なので親友という立場で諦めてこうして押しかけ世話を焼いている
彼女が新しい人と付き合う報告を聞くたび、プチ失恋を繰り返し、別れるたびにあれこれ世話を焼いてるのがありもしない「彼氏枠」を狙ってるみたいでみっともないなーと思いながら、自分は彼女に作るおかゆが炊けるのを待っている。