大人になるにつれて、世界中に散らばる膨大な情報と知識に嫌気がさしてきた。
例えば、ポテトチップス食べるにしても、この包装容器は何で作られているのか、なぜその素材が最適なのか、どんな層構造なのか、ポテトチップスを平らに作れないのはなぜか、原料はどこから取ってきて、どんな処理をするのか、味の評価基準はあるのか、みたいなことを悶々と考えたり調べたりしている。
そんなこと知らなくても生きていけるとは思う。
知識を武器に戦う仕事をしているからか、周りには博識な人が多くて、専門のことだけ詳しくても会話のネタにならないし、どうしようもない感じ。
ポテトチップスは美味しけりゃいい人間にとって、美味しさがなぜ実現できているのかを知れという義務感は重すぎる。
心も折れて、ポテトチップスの味は変わらないのに、嫌いになりそう。