それは僕も知っていた。
1週間前の事。
親戚のおじさんが入院したと聞いた。
入院の理由は「歩けるようになるまで検査をかねて入院する」という話だった。
お世話になっていたので、次の日病院に行くことにした。
会ってみると、呼吸するのも苦しそうな位、変わり果てた姿だった。
しかし、僕に気遣ってくれたのか、おじさんは「俺の予定だと3日で退院すると」
その3日後、おじさんは亡くなってしまった。
お通夜でおじさんの顔を見ようとしたけど、僕にはできなかった。
何故?急に死んでしまったのかと言う現実を受け止め切れなかったからだ。
つい一週間前は会話できてたのに・・・・
これが本当のお別れなんだと。
「腹いっぱいくって寝ろ」
「それが一番の幸せだ」
と教えてくれたおじさん。
本当に本当に
辛かった。
この時、僕は人は死ぬんだと実感した。
今更の話になってしまうけど、
僕がお見舞いに行った時点で、詳しい検査すら受けてなかったらしい。
あの時、容態の変化を察して、病院側にもっと口を出してもよかったかも知れない。
後悔しても後悔しきれない。
ごめんね。