2016-12-30

マスダとマスダ

注文

「ここでカフェろうぜ」

「わあ、いかにも俺らが来るような雰囲気の店じゃないね

「安物のコーヒーしか飲んだことないから、たまにはこういう所で飲んでみよう」

「注文、どうしよう」

「確か、やたらと横文字要求されたような」

「『よく挽いてください』とかでいいんじゃね?」

ステーキハウスでも『よく焼いてください』で通じたし大丈夫だろう」

値段=

「○○○○円!?

「うおお、店の雰囲気から分かってはいたが、さすがの値段」

「俺たちが飲んだことのあるコーヒーの5倍かよ」

「でも、量は同じくらい」

「ということは味などの満足感が5倍ってことか」

「じゃなきゃ、安いコーヒー5杯飲んだほうがいいもんな」

「まあ、コーヒー5杯も飲みたくはないけど」

表現

「さて、どんな味かな」

「……うん、香りがいい」

「苦味とか、酸味もいい感じ」

「まあ……コーヒーだな」

「つまりコーヒーだね」

「おい、他に感想ないのか」

「他になんと言えと?」

「このパンらしきもの美味いな」

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