2016-11-17

ちょっと小説書いてみた

私が今ここに存在していると気づいたのはつい先程の事であった

私は己が何者であるかについてはさっぱり分からなかったが自分自身存在については一切の揺ぎ無く

ここにあると断言できた

私はここにいるそれだけは確かなようであった

しかし感じるのはそれのみで他の一切は闇に包まれ漠茫としていた

私は何もできず、ただ私という認識の中を漂い続けていた

私がここにいるのを示すのはこの思考と私がここにいるという認識のみであり、

私は次第に心細い気持ちになりつつあった

唯一正しいと感じていた自己存在もまた曖昧ものと感じ始めている

私は思考の中から一切出ることができず、よって何らかの対象にどのような形でさえも影響を与えられずにいる

私は今、この閉ざされた認識系の中で思考と私と考えているもの本質とが同一であるかについて思考しようとしていた

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