「『兄弟』ってさ、姉と弟とか、兄や妹でも『きょうだい』って読むじゃん?」
「そうだな」
「でも、『しまい』って読みは姉と妹だけだろ?」
「まあ、それぞれ一応は他にも読みがあるが」
「ほお」
「つまり、いずれかの組み合わせを『しまい』読みにすれば丁度よくなるんじゃないかな」
「へえ、例えば?」
「姉と弟の組み合わせを『しまい』読み」
「なぜその組み合わせを?」
「年功序列」
「あ、センセイ」
「そういうのはね、全部『しまい』読みにすればいいんですよ」
「ん? それでいいんですか」
「天びんによる調整が上手くいかないなら、二つある皿を一つの皿にしてしまえばよいのです」
「すげえ! さっすが先生」
「まあ、私みたいなのからすれば、そんなことをして誰が得をするかってことを真っ先に考えますけど」
「寂しいことを言いますね」
対話形式はキモいつってんだろ