「喉の調子が悪くてさ、ちょくちょく引っかかった感じがするんだ」
「違和感を感じるのか」
「うっ……うん」
「いま引っかかったな」
「今度こそ目当てのが出るといいな」
「せめてダブるのは勘弁してくれ~」
「……見事にダブったな」
「もぉ~、まただ~」
「じゃあ、同じのを複数用意し、店に行って交換してもらえ」
「え、そんなこと出来るんだ」
「前面に色がつけられ、次の段階で背面にも色がつけられたものが用意される」
「実質、同じじゃんか」
「安心しろ、後半からはオプションパーツがつく。ほら、俺の持っているコレみたいに」
「『取ってつけたみたいな』という言葉が、ここまでふさわしい装飾もある意味レアだね」
「まあ、いいや、じゃあ俺の持っているこれも交換してもらおうっと」
「ああ、お前の持っているそれは違うのと交換できるタイプのだな」
「なんだ、そういうのもあるんじゃんか」
「まあ、お菓子の飴と交換だが」
「建前上は、こっちがメインだもんね……」
「不思議な味がして、これはこれで美味しいぞ」