2016-03-23

蛙と牛

一頭の牛が水を飲みに葦の生い茂る池におりてきました。

重い体で水にバシャンと入ったので、子蛙を一匹泥の中に押しつぶしてしまいました。

まもなく母さん蛙は子蛙がいないのに気づいて、兄弟姉妹に、あの子はどうしたの?と聞きました。

「すっごく大きな怪物が」と一人が言いました。「おっきな足で弟をふんづけたんだ」

「大きいって!」と母さん蛙がお腹をふくらませて、言いました。「これぐらいかい?」

『とんでもない!もっとう~んと大きいよ!』と子どもたちが叫びました。

母さん蛙はもっとお腹をふくらましました。

「これよりは大きくなかったでしょ」と母さん蛙は言いました。

しかし、子どもたちはみんな、怪物もっともっと大きかったよ、と言って、母さん蛙はどんどんお腹をふくらませていきます

「どうだい?」 『もっと大きかったよ!』

もっとかい?」 『もっと!もーっと!!』

「まだかい?もう、おなかがくるしいよ」 『何言ってるの?』

『母さんが破裂するまで、やめないよ?』 「えっ」

もっともっと大きかったよ!!』

なにかがおかしいと思った母さん蛙ですが、

ふしぎなことに、母さん蛙がやめようとしてもお腹はどんどんふくらんで、とうとうパーンと破裂してしまいました。

「ふう、今回はあぶなかったね」

『あぶなかったあぶなかった』



どんな話だっけ?と喋ってたらなんか違うのができた。

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