一頭の牛が水を飲みに葦の生い茂る池におりてきました。
重い体で水にバシャンと入ったので、子蛙を一匹泥の中に押しつぶしてしまいました。
まもなく母さん蛙は子蛙がいないのに気づいて、兄弟姉妹に、あの子はどうしたの?と聞きました。
「すっごく大きな怪物が」と一人が言いました。「おっきな足で弟をふんづけたんだ」
「大きいって!」と母さん蛙がお腹をふくらませて、言いました。「これぐらいかい?」
『とんでもない!もっとう~んと大きいよ!』と子どもたちが叫びました。
「これよりは大きくなかったでしょ」と母さん蛙は言いました。
しかし、子どもたちはみんな、怪物はもっともっと大きかったよ、と言って、母さん蛙はどんどんお腹をふくらませていきます。
「どうだい?」 『もっと大きかったよ!』
「まだかい?もう、おなかがくるしいよ」 『何言ってるの?』
『母さんが破裂するまで、やめないよ?』 「えっ」
なにかがおかしいと思った母さん蛙ですが、
ふしぎなことに、母さん蛙がやめようとしてもお腹はどんどんふくらんで、とうとうパーンと破裂してしまいました。
「ふう、今回はあぶなかったね」
『あぶなかったあぶなかった』
どんな話だっけ?と喋ってたらなんか違うのができた。