2016-01-25

「読みやすい本」って何や

という問いを見かけたのでつらつら考えたん。

(とくに「ふだん本を読まない人にとって」という付帯条件アリ、でしたが)

たとえばハリウッド映画の作劇法って

割り算でキレイ数字が割り切れたとき快感再現提示しているような気がして

まり

誰が見ても「わかる」ような結論に落ち着く、とかそういう。

テレビドラマでも「下町ロケット」が人気出たのって

多くのひとの引き出しに“既にある数字で”割り切れる物語

その“割り算で正解が出る”快感が味わいやすかった、とか。

そういえばジェフリー・ディーヴァー

ツイストはするけど割り算の余りを出さな美学みたいなの、ありません?

そういうふうに考えてくると

割り切れずに余りが出るような物語とか(去年自分で読んだ本でいうと獅子文六の「七時間半」とか)

割り算がどんどん忘れられていく物語とか(原田ひ香の「アイビーハウス」とか)

そういうのが

読書になじみのない層に「何これ?」と思われがちなのも

腑に落ちるような気がする。

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