僕に、たまに話しかけて来るおばちゃんがいた。その人は知らない人だった。だけど、なんとなく道で通りすがりにお互いに顔をよく見るようになって
僕とおばちゃんは少しづつ会話をするようになった。
おばちゃんが話しかけてきた理由は、僕が優しそうに見えたから……らしい。でも、ただ僕は情けない顔をしているだけだと思う。
実は最初は、おばちゃんを警戒していた。だけど、笑顔を見たり、会話をしていると、そうじゃないことがだんだんわかってきた。
だけど、あることをきっかけに、おばちゃんは僕に話しかけてこなくなった。
しかも、髪を、一気に、金髪にすることにした。真っ黒な髪だったのに、だ。
そしたら、次の日だった。自宅への通り道に、おばちゃんがいたんだ。
おばちゃんは、僕を見て、驚いたような顔をして、逃げてしまった。
おばちゃん世代から見たら、金髪は、少し苦手なものなんだろうと思った。
おそらく、おばちゃんはもう二度と話しかけてこない気がした。
だけど、、、
僕は変わりたかった。前へ進まないといけない。そのために、少し、この歳ではバカげているけれど
真っ黒だった髪を、金髪にした。
この、きっかけを作ったことを後悔なんかしていない。
なんかいいな せつねえな