2014-09-25

「あ、もしもしオレオレ

シンジかい?なんか声が変だけど」

「そうそう、シンジちょっとかぜひいているんだ。携帯電波も悪いみたい」

シンジからだには気をつけなさいよ」

「うん、わかった。それより、かあちゃん、大変なんだ」

「どうしたの?」

仕事で集金した会社の金を駅で引ったくりにあったんだ」

「えっー、そりゃ大変だ」

「この金がないと会社を首になってしまうんだ。なんとか工面してくれない?」

「いくら取られたんだい?」

「45万円、かばんに入っていた。かあちゃん、助けてくれないかな」

「なんとかならないこともないけど。ちょっと待ってな。すぐになんとかするから

「これから1時間後に後輩が取りにいくからそいつに渡してくれないかな」

「かあちゃんが助けてあげるから安心しなシンジ!」

「かあちゃん、恩に着るよ」

(一時間後)

「ごめんくださーい。シンジ先輩の後輩です。お母さんいますかー」

「あら、いらっしゃい。シンジは2階で寝てるわよ」

「えっ!」

シンジは、自宅警備仕事よ。いまどき珍しく携帯も持っていないわよ。あんた自宅警備の後輩?」

「・・・。」

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