2014-07-21

それではここで友人の事例を見てみましょう

以下、おっさんの書く嘘だから安心してほしい。

友人は司書だ。司書はいっても、主たる業務は棚の整理。入ってきたのを戻して、乱れているのを治す。一冊は軽いが、それが束になってかかってくるのだから、重労働だ。そして彼のつとめていた図書館は棚が高かった。耐震性にうるさい今では考えられないだろう。

髙い棚の本をとるために、踏み台やら懸架梯子などが用意されていた。それを使えば本に手が届く。

そう、たとえ小学五年生女の子でも。

その時彼女は背伸びをして、手を伸ばし、なんとかそのまま本をとろうとしていた。たまたまそれを見た友人は、その本を取ってあげた。

本当に、きっかけはその程度だったらしい。

小学生とつきあうのはなかなかむつかしかった、と今となっては笑いながら話してくれるが。

おっさんの書いた嘘なので、こんなことは現実にはありえない、と重ねて申し上げて筆をおく。

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