自社の休憩室からの視界を遮るようにして、病院が立つらしい。
この風景を見られるのも、あと少しかと思うと少し心が痛む。
三時過ぎ、傾いた太陽に東京湾がさんざめく煌きを返して、
それを囲むようにビルが立ち並んでいる。
暖かいような、温いような日差しに頭が落ちかければ、
ちょうどいい具合に通るモノレールが変化を与えてくれた。
でも、この風景も後少しなんだ。
変わらないまま、留め置くことはどんなことだって出来やしない。
私がこの窓際でゆっくりしていられるのと、この景色が変わるのと
どっちが早いか、分かりゃしない。
変わることに戸惑いを覚えること、素直に笑えないこと、
そんな姿勢ばかりいつまでも変えられなくて、
変えるものを選べないことに、悲しくなった。
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