”ゆうしゃ”はほぼなにも武器も、武装もないまま、”ぼうけん”に旅立った。
”ゆうしゃ”は学校に行って、戦い方を学ぶ時間なんてなかった。
”ぼうけん”に出る準備をいつまでもしていたのなら、”せかい”は”まもの”によって滅ぼされてしまう。
それよりも、ちんけなスライムたちを何度も何度も倒して、
わずかな”ゴールド”と、戦いのなかで身につけるわずかな”けいけんち”を重ねていったほうが、
ずっとずっと早く、この”せかい”でレベルを上げていくことができた。
”ゆうしゃ”になることは、誰にだってできる。
”ゆうしゃ”になることは、難しいことじゃない。
どうしても自分に足りない力があるのなら、そのときは”なかま”を見つければいい。
どうしても今の自分ではこの先進めないのなら、そのときは”しょくぎょう”を変えればいい。
いつまでもくすぶっていたら、僕らの”せかい”は”まもの”たちに食いつぶされてしまう。
いつまでもくすぶっていたら、僕らの”せかい”に住む人たちも犠牲になってしまう。
いつまでもくすぶっていたら、僕らの”せかい”をいつまでも変えられない。
さあ、だから、まずは”ぼうけん”に旅立とう。
スイッチを入れるだけの簡単なことだ。
たとえ、僕らの”ぼうけん”で死んでしまったとしても、
RPGやるたびに思うんだけど、普通の人には冒険に出る理由がないじゃん。 たいてい、巻き込まれ型の被害者なんだよね。勇者って。
ひとりの”ゆうしゃ”が頑張らなくても「僕らの”せかい”に住む人たち」全員が魔物と戦えばいんじゃね? 自分の世界のことでしょ?
ゆうしゃ に とって たおすてき は ”まおう” ですが ひとびと に とっての たおすてき は ”まおう” にか ぎりません ゲームは しゅじんこうの ひとりずもう で...