社会から与えられるべき技能教育、情操教育、体育、家庭環境、それらをきちんと与えられても、与えられなくても、子は育ち成人する。
成人した人間を社会は等しく大人として扱う。そこにもうモラトリアムはない。
その子の教育者や環境は、もうその子に対する教育の義務から逃げ切ったのだ。
その子がどのように育っていようが、その新成人がその結果を背負うほかないのだ。たとえ不始末な教育結果であっても。それが成人というものだ。
多くの人がそういった重い不始末を背負い、悩みながら、社会人しているのだ。
さらにその不始末を背負わせた張本人とも付き合って行かなければならないのだ。場合によっては介護しなければならないのだ。
無理。