昔、自分にしか非がない場面で、友達を責めてしまったことがある。
一時の感情でやってしまって、すぐに恥ずかしいことをしたって気付いて反省したんだけど、謝るタイミングを逃してしまった。
そんなに大きい出来事じゃなくて、もう一度話題にあげるのも不自然だったから、何となくそのままになってシュンとしてた。
彼女はそのことについて何も言わなかった。
ただ、次の日、直したよって言って、ボタンが取れていたシャツを渡してくれた。
怒ったっていいところなのに、こっちがヘコんでるの見越して、気を使ってくれたんだと思う。
ごめんねって気持ちを、ありがとうって言葉にかえさせてくれた。
器広すぎる。一生信じていける人を見つけたと思った。
あの子が男だったら確実に惚れてた。