八千八川を集め来て
日本海に注ぐなる
流れも清き信濃川
果てしも見えず末長し
三々五々の村里は
空のいずこに続くらん
左右の岡のたたずまい
絵にも写して見まほしや
春は霞に山桜
秋は錦に竜田姫
もみずる中のこの里は
誰が織りなせるあやならん
げにも瑞穂の名にはじず
岡に続ける桑畑は
幾重のきぬに変わるらむ
家毎に響く筬の音
軒端にめぐる水車
織りなす糸の細くとも
如何にみ国を富ますらむ
原泉混々怠らず
科にみち進むは水の性
洋々滔々果てしなく
行くこそ人の鑑なれ
あわれ瑞穂のうまし国
中魚沼のその中の
ながめも広きこの里に
我等は生まれあいにけり
いざやもろ共いそしみて
八千八川の水のごと
治まるみ代の末長く
み国のために尽くさなん
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