2009-12-05

tumblrのどこがすごいかネット歴史から考えてみた。

ちょっと前にtumblrがすごい、すごい言われていたけど、

正直フィードリーダーとどう比べてすごいのかイマイチわからんかった。

転載問題がいろいろ言われているときにちょっと使ったことがあるんだけど、

自分マッチするユーザーの見つけ方がよくわかんないし、

イイ感じのユーザーいないかなー、って探している時間が浪費に思えた。

けど、すげーすげー言われてホットエントリにも入ってんのに

すごさがわかんないのが悔しかったから、全然使ってないけどどこがすごいのか考えてみたよ!

tumblrを「最も先進的な情報収集ツール」と位置付けて、

ユーザー情報収集がどう発展してきたのかを見てみる。

(1)ブックマーク時代:古代

ブラウザブックマーク機能(日本語だと「お気に入り」)を

使っていたもっともシンプルな時代。

ネットサーフィンしていて気にいったサイトポチっと登録。

後日、更新していないか逐一訪問して確認するというスタイル

今でも「お気に入りに登録する」ってボタンをつけてるサイト

たまに確認できたりする(あれで登録する人っているんだろうか?)。

タブブラウザと併用して、お気に入りに登録しているサイトを一気に開いて更新確認!

なんて方法で使っている人もいるかもしれない。

しかし、これだとあるとても大きな、生死に関わるほどの問題が発生する。

サイトがいつ更新するかなんて天使じゃなくて管理人の気まぐれなので

わざわざ訪問しても何も変わってないってことがしょっちゅう起こった。

一通りお気に入りサイトを巡回し終わり、

時間が経っているから更新されているかもしれないとまた最初から確認しだす……

そうやって不毛な時を過ごしてしまう危険性もあったし、

実際それで時間を浪費しまくって大学留年、はては中退してしまった、なんて話も聞いたことがある。

人の人生を狂わすのはよくない。

たとえそれがここ一年運動したといったらガンプラのやすりがけぐらい、なんて奴でもだ。

この問題を解決したツールとして「アンテナ」が登場する。

(2)アンテナ時代:中世

はてなユーザーにとってはもちろんはてなアンテナが馴染み深いだろう。

見た目では単なるリンク集だが、並びが常に順不同。

定期的に巡回したいサイトアンテナに登録してぶち込んでおけば

まめな性格ロボットくん(オプティマス・プライムみたいなカッコいいのを想像してくれよな)が

時間おきに確認してきてくれて「これ更新されてたっす!」って感じでアンテナのページのトップに持ってきてくれる。

サイト巡回における無駄時間が大幅に削減されることになり、日本人に大きなゆとりがもたらされ、

俗に言う「アンテナ革命」って奴が日本に巻き起こった。ここ、テストに出るから要チェック(あと「マドンナ旋風」も出るよ)。

アンテナで得た余暇芸術活動に打ち込めば新たなルネッサンスが起こるのも夢ではないとささやかれ、

そのテーマソングとして「ルネッサンス情熱」という文法的にも造語的にも「?」な歌が出されて、オリコンでなんと史上初の0位。

さらにアンテナは同じサイトを登録しているアンテナを見ることができたため、

そこから好みの似通ったアンテナを見つけてきて巡回サイトが増えていくなんてこともできた。

アンテナは些細な変化でもチェックしてくれるため、

記事とは関係ないちょっとした小さな変化でもトップにきちゃうのが魂に傷。

さらにはしばらく放置してるとどのサイトが何回更新したのかわからなくなったり、

短期間で連続更新されても一回更新しただけだと勘違いしたりと細かい難点があった。

そこで出てくるのがフィードリーダー

(3)フィードリーダー時代:近代

フィードリーダーはあらゆる意味画期的だった。まず「リーダー」って語感がカッコいい。

中身としてはコンテンツサイト単位で捉えるのはやめてしまった。

登録したサイトの「記事」を一つのユニットとして配信するようになったんだ。

「このサイト更新されました」から「こんな記事書きましたよ、こいつ」に。

例えるなら家制度の崩壊。もしくは携帯電話の普及。

愛しい雌魯音(メロン)ちゃんに連絡するのに声だけ似ているババァを通す必要はなくなった。

もう更新を見逃すなんてことは起きりゃしないし、どうでもいい更新は即読み捨て。

みんなが見るのはサイトではなく記事。サイト名ではなく記事タイトル

だから、今はみんな必死に記事タイトルを工夫する。休日タイトルだけ考えて過ごす。

「○月×日」なんてタイトルじゃだれも見向きもしない。逆に前衛的と捉えられるんじゃないかって風潮すらある。

そういえば管理人のどうでもいい近況を書いていたりした「一言メッセージ」なんてなかった? サイトトップとかに。

あれって絶滅しちゃったねぇ。インターネットレッドブックへ仲間入りだ。いや、twitterに生まれ変わったのかな。

さらにリーダーソーシャルブックマークなんかと併用するとすごいことになる。

好みの似通ったブックマークユーザーを探してきてポンと登録すると、あら、大変。

「こんな記事を見つけてきました、ご主人様っ♪ へけ、へけけけけけ♪」

なんと面白い記事を無償で勝手に取ってきてくれるメイドちゃんが誕生ひまわりの種をあげて育てよう)。

これでもうなーんにもしなくても面白ネタネット流行をチェックできるようになった。

口をあーんと開けていたら勝手にぼこぼこと食べ物が放り込まれていく。うーん、マーベラス。

これでもう完璧。発展しようがなくね?

記事の収集はロボット世界中引きこもりにまかせて、俺たちは女の子デートでもしようぜ!

……なーんて思ってたら世の中大間違い。

(4)タンブラー時代:未来

タンブラーは怠け者のためにさらに磨き上げられた最新の玩具だ。対象年齢は五歳以上。

フィードリーダーは記事を一単位として拾ってきたけど、タンブラーはもっと崩した。

記事の「面白い部分」、画像掲示板の中の「面白い画像」、

そこだけを取ってくるようにしてしまったのだ。

わざわざ全部食べるのめんどくさいよ。一番美味しいとこだけ頂戴!

ブラボー、なんて強欲なやつらだ。もはや前フリとかオチとかどうでもいい。

タンブラーユーザーネット界随一のグルメといえるだろう。

マグロの一番美味しいとこだけ切り取って食べて、あとはぜーんぶゴミ箱行き。一番賢いともいえる。

人間、みんな怠け者だし、美味しいものが好きだし、タンブラーが主流になるのも近いだろう。

しかし……すべてを機械と他人に任せていて、それが本当に人間だと言えるのだろうか?

今こそ機械文明のゆがみが、我々の生活に現れてきているのではないだろうか。

昨今のスピリチュアルブームも、行きすぎた科学信仰への反動ではないだろうか。

そういえば近頃、右翼的な思想を持つ若者が増えている。

「右」といったらお箸を持つ手である。きちんと自分の手で箸を持ち、食物を口に運ぶ。

そういった素朴ながらも確かな生への実感が求められている。そんな気がしてやまないのである。

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