2023-06-11

犬王をみたよ

アニメ映画の「犬王」、Amazonプライムで見れたから見た。ある程度前評判通り、良い部分もそうでない部分も。という感想

湯浅監督ファンなので、相変わらずアニメしか表現できないだろうイマジネーション視覚化や、流動的な作画が多く見られるところは好き。動きのダイナミズムという点では文句がない。

一方で、室町時代前衛的な音楽表現としてロックはどうなの?というミスマッチ感。べつにエレキギターの音が入っても全然いいんだけど、ロック自体がいま既に古いというか、やり尽くされたフォーマットになっていて、和楽器とのコラボ特に珍しくなくて、しか過去ロックオマージュ的な見せ方が多いとなると、なんだか気恥ずかしい感じがあるのは確か。

そういうロック歌劇シーンが大部分を占めているから、物語情動部分、特に終盤、犬王がどういう思いや考えで足利義満にこうべを垂れるのか、踊り続けたのかは端折られた感が強かった。歴史的にわからないんだろうけど。

ロックがいきいきとしている時代にみたら違う感想かも。

  • 感想を補う。 ある種の後味の悪さについて。 バッドエンド気味になることは、事前に予期できる。現代の視点から語られる時点で、犬王は歴史的に何も残さない。琵琶法師がロックをや...

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