うちは貧乏だったので誕生日にケーキを買えなかった。かわりに母は、食パンと缶詰の果物を交互に挟んでろうそくを刺す「食パンケーキ」を作ってくれた。お金に余裕があるときは生クリームを塗ってくれて、甘いものが大好きな私にとっていちばんのご馳走だった。
という話を大学でしたら、あだ名が「食パンケーキちゃん」になった。以降事あるごとに貧乏エピソードをおかわりされる。小学校から附属校に通う人たちにとっては、水道が止まったり、ランドセルがおさがりだったり、お金が払えず修学旅行に行けなかったの人間のことが面白いらしい。親がたまたまケーキ屋でケーキが買える財力だっただけのくせに、貧乏人を笑える立場にいると思っているのがムカつく。
入る大学を間違えてしまったのかもしれない。周りがお金持ちばかりで話が合わない。貧乏でも笑われない大学に行きたかった。そんな大学あるのか知らないけど。
貧乏であることは割り切っていたはずだけど、大学に入ってから劣等感が刺激されてあんなに好きだった食パンケーキも、母のことも嫌いになりそうなのが一番嫌だ。これ以上食パンケーキを笑わないでほしい。
まさか青山学院大学とかじゃないでしょうね
そんな奴らのがクソだから気にするな
ひどい奴らだね どうかそんな奴らに影響されて大事な思い出を嫌いになりませんようにと祈るばかりです