2023-04-29

核分裂危険なのに核融合安全理由

核分裂核融合は、原子核が変換されることでエネルギーを生み出す反応ですが、その違いは何でしょうか?

核分裂は、質量数が大きい原子核中性子に衝突されて二つ以上の小さな原子核に分裂する反応です。このとき、大量の中性子放射線放出されます

これらの中性子放射線は、周囲の物質に損傷を与えたり、放射性物質を生成したりします。

また、核分裂反応は連鎖的に起こるので、制御が難しく、暴走した場合には大きな爆発やメルトダウンを引き起こす危険性があります

一方、核融合は、質量数が小さい原子核が高温高圧の状態で衝突して一つの大きな原子核に融合する反応です。

このとき、少量の中性子ヘリウム放出されます

これらの中性子ヘリウムは、核分裂反応に比べて放射性物質を生成する量が少なく、周囲の物質に与える影響も小さいです。

また、核融合反応は非常に高い条件を必要とするので、自然に止まる性質があります

したがって、暴走や爆発の危険性は低いと考えられます

以上のように、核分裂核融合は、原子核の変換時に放出されるエネルギーや粒子の種類や量が異なります

これらの違いから、核分裂危険な反応であるのに対し、核融合安全な反応であると言えます

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