このたびは、人文学界の諸賢が次々と自らの誤りを認め謝罪するTwitterが相次いでいる。
誤りを素直に認められる人を、立場を超えて、人間として本当に尊敬できる。
凡百のネット右翼やネット左翼と大学人を分つものは、その倫理性だと改めて気付かされた。
自らの過ちの記録を決して消し去ることなく、後世の歴史家に評価の全てを委ねるその姿勢も人文知の結晶であり後学への範となろう。
某亡首相経験者は生前から歴史的資料の破棄と改竄の黒い噂が絶えず、その後継の首相も人文学を憎む者であったが、そのような政治家の不誠実な態度とは打って変わり、アカデミアの人文知こそが国民、市民、町民らにとって無くてはならない存在であることを深く学ぶ好機となった。