2022-02-01

君は、カラスの死骸を見たことがあるだろうか?

カラスは、現代人にとって最も馴染みの深い野鳥と言ってよいだろう。どの街でも見かけることができ、朝夕にはカーカーと喧しい鳴き声が聞こえてくる。ごみ荒らしたり、ベランダハンガーを持ち去ったりと、人間生活にも密接に関わっている。たとえシジュウカラヒヨドリを知らなくても、カラスを知らない人はいないだろう。

そんな、どこにでもいるカラスであるが、その死骸を見たことがある人は少ないのではないだろうか?そう。街にはあれだけカラスが棲息しているのに、不思議とその死骸を見かけることは無いのである。当然、カラス生物である以上、その命はいつか終焉を迎える。では、その死骸はどこに行くのだろうか?

物理学には、物質エネルギーに変換されるという理論がある。たとえば、ウラン235という原子中性子をぶつけると、イットリウム95とヨウ素139という2つの原子に分裂する。この時、分裂後の原子質量の合計は、元の原子質量よりも小さい。この質量の減少分が、エネルギーに変換されるのである。みなさんが日常何気なく使っている電気の一部も、この理論に基づいて作られている。

街中でカラスを見かけない理由は、この理論説明できる。実は、カラスは死んで間もなくすると、その質量の全てがエネルギーに変換され、跡形も無く消えてしまうのである。これが、街中でカラスを見かけない理由である

物質エネルギーに変換されると、通常そのエネルギーは熱や光となって現れる。それでは、カラスの発するエネルギーは何になったのだろう?それは、みなさんの頭上に輝く太陽である太陽は、地球の遥か遠くから、大量の熱と光を地球に送っている。カラス死ぬ太陽になり、私達に夜明けと恵みを齎すのである中国神話で、カラス太陽化身とされた理由もここにある。

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