これはもう30年近く前の話だ。まだ世の中に「インターネット」が普及する前の話。(こう書くと凄い昔だな)
当時、主な魚情報の交換は「パソコン通信」で行っていた。パソコン通信はインターネットの前に普及していた通信手段で、PCと電話回線を使い、主に文字だけでやり取りをする。
よってデータを送ることが出来ない為、昨今の様に逆さ魚を金儲け目的でやってる奴はほぼおらず、殆どは俺のように自己満足の為にやっていた。
当時の魚機材はHi8のビデオカメラ。
ビデオカメラといっても今みたいに手のひらサイズではなく、食べる前のデカめの2段弁当箱位はある。
レンズも直径5センチ程度あり、それをカバンのチャックから飛び出させ、帽子を被せて隠していた。
今考えるととんでもなく危険な状態だが、当時は逆さ魚などという発想自体が世間に無かったのだ。
俺は駅に繰り出し、デパートや本屋で魚まくった。重い機材に腕と肩がパンパンになりながら、毎日10人程度を魚し、そのまま本屋のトイレに籠って内容をチェックした。時にはヌいた。
魚の方が足が速いかた逮捕まで行きつかずに終わっちゃった
ウォッチングとかけて「魚」とも言うからな