子供の頃に接した物語は育つ。
自分の心の中でひとつの世界となる。
欧米でキリスト教が強く根付くのはこのためだと思う。
僕たち老人がガンダムにこだわるのもこのためだ。
ガンダムの世界は成長するごとに深くなっていく。
アムロはひとりの人間としての深みを増す。
これは自分自身の人生経験を反映している部分もあるし、
実際に自分の心の中でアムロという人が成長しているのだと思う。
これはアムロだけではなくて心のなかに存在する全ての登場人物たちに共通することだ。
子供の頃に接した世界は深みをまして成長していく。
中学生の頃に指輪物語を読んだ。
話はほとんど忘れた。
ロード・オブ・ザ・リングを観て、ああそうだったんと思い出した部分もあるが、ほとんど忘れている。
でも、なぜか確実に指輪の世界が自分の心の中に存在しているのを感じとることができる。
それは圧倒的に深い。
ミスリルという言葉は軽々しく使えないし、
指輪の秘密を知るときのガンダルフとフロドの重い気持ちを肌で感じることが出来る。
子供の頃の物語は育つ。
そして根っこに根付いて忘れていても思い出すことが出来る。
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