恥ずかしがるから好きとか愛してるーーーとか言わなかった。だからその分大丈夫だよ。とか、安心してとかいってた。
わたしにとっては大丈夫だよが、愛してるに近い言葉だった。その頃は。
でも今になってみたら愛してるよって言えばよかったなって思う。
化学療法が始まってみたら1回目は軽い手足の痺れ程度で旦那も私ももっと辛いものだと思ってたからこれな続けて行けそう、なんか治りそうじゃん!!って2人で喜んでた。
でも2回、3回とか続いていくとどんどん旦那の身体とか顔つきとか変わってきて。入院するとそれまで食べれてた食べものが食べれなくなって。大きかった旦那が以前の半分ぐらいになってった。
旦那それでも頑張りたい。少しでも長く私のそばにいたいってかすれた声でいって。私はその時に大丈夫だよしかいえなくて。
家に帰ると泣いて泣いてずーっと泣いて。そのまま寝て翌朝起きて泣いたことがばれないように冷やしたり温めたりして病院に行って。
最後の日そばにいて手を握って寝るまで大丈夫、大丈夫だよってばっかりいって。旦那が寝たら家に帰って。そしたら携帯鳴って。
そこからは記憶が曖昧。あっという間にいろんなことが進んで。全ての式がおわると改めてあーそうか。明日から病院行かなくていいんだって思った。そう思うとわーーって泣いてた。私につられるように私の親と旦那の親族も泣いちゃって。みんな泣いてた事だけははっきり覚えてる。
さいさいさいさいとうこうんち