2020-04-22

かいおさむが羨ましい

https://fujinkoron.jp/articles/-/1849

彼は両親から暴力を受けてきていた。殴られるとか物理的な痕が残るやつ。

虐待なんか受けないに越したことはないが、物理的な虐待は誰がどう見ても虐待だ。後で見ても虐待だ。子供にも説明できる虐待だ。

周りの人も虐待だと認定やすい。傷が目に見える形で残るから

虐待されてる側も「これは虐待なんだ」と自信を持てる。へんな言い方だが。

精神的な虐待を受けてきたひとはわからない。それが虐待なのか、単に厳しいだけなのか、子供には虐待説明することは出来ない。周囲の人たちも判断が難しい。

しろ周りの人たちからは「親が少し厳しいだけでへこたれるダメな人」とか「それだけあなたのことを考えて愛してくれるんだから」と虐待をしてる側を庇い、被害に遭ってる人に「それを虐待と思うなんてどうかしてる」と言う。

セカンドレイプどころの騒ぎではない。みんなが一丸となって精神的な虐待をしているのだ。レイプ被害者が助けを求めたら助けた人にまでレイプされた、なんていうのを聞いたことがあるが、それのメンタルバージョンであり、みんないいことをしたと満足すらしている点で精神的な虐待は恐ろしい。

精神的な虐待は「それを精神的な虐待と思う方がどうかしてる」で答えは決定されている。

子供達は「虐待を受けてきた」という自信を持てない。むしろダメな私を正してくれたご両親様ありがとうあなた方は素晴らしいお人です」と尊敬すらしてるかもしれない。

そして物理的でわかりやす虐待を受けてきた人に押さえつけられマウンティングを受ける。お前の受けた虐待なんて自分に比べたら大したことはない、と。

なんの虐待も受けてない人たちからは単にだらしないやつ、とか便利でなんでも押し付けられるやつ、という扱いを受ける。

かいおさむが羨ましい。

虐待を受けていた当初は特に言わなかったし誰にも認めてもらえなかった苦しみを味わってようだが、私は暴力を受けてきた、虐待を受けてきた、と説明してそれに反論できる人はいない。

精神的な虐待を受けてきた人には救いがない。

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