サークルで遊園地に行った。そこの本格派お化け屋敷に行こうとなり、運のめぐり合わせで好きな人とペアで行けることになった。
この先この人と付き合えなくても、この日の思い出を胸に生きていける。それくらいハッピーな出来事だった。でも私は幽霊フォビアとも言うべき、もう自分ではどうにもならない恐怖心があった。
小学生の頃に母がファンだった地獄先生ぬ~べ~やらゴーストハントなどの漫画、リング、螺旋などの映画を見て育ったものだから、あり得ない怪物や幽霊というものをどこか信じてるような、根源的恐怖を抱くようになっていた。特にゴーストハントは怖くて、今も真っ暗な天井から、髪を垂らした女が出てくるのではと怖くなることがある。
私はそういう恐怖心を抑え込んで憧れの先輩との束の間の時間を楽しもうとしたのだが、まあ、駄目だった。ガチでもうトラウマスイッチ入っちゃって、もうねそこに津波でも来てんのかよみたいに必死に泣き叫びながらリタイアした。死ぬほど恥ずかしくて消えてしまいたいと思ったよねマジで。夏になると思い出す。辛い。