2018-12-24

anond:20181224151332

「ロクな」は「陸な」と書き、もともとは「陸のように平坦である」という意味

転じて「平穏である」「まともである」といった意味になる。

(「石が多いこと」を意味する「碌」は当て字らしい)

https://kotobank.jp/word/%E9%99%B8%E3%83%BB%E7%A2%8C-414007

「ロクなゲームではない」というと「まともなゲームではない」というわけだ。

現代辞書的には「後に打ち消しの語を伴う」ということになるが、

もちろん江戸時代の頃には否定を伴わない形で使われてもいたこともある。

あくまで慣習的なものとみなすべきで、「語源からしてありえない」というわけではないと思われる。

ちなみに青空文庫検索してみると、

やはり大半は否定とセットで使われているが、

1934年寺田寅彦学位について」

屑のような論文が百も出るうちには一つくらいは少しはろくなものも交じる確率があり、万人の研究者の中には半人くらいは世界的の学者を出すプロバビリティーがあるかも知れない。

1938年堀辰雄「山日記

ろくな仕事をこつこつやるより、かうやつてぼんやりしながら「悲歌」のことだの、僕が近いうちに身を打ち込んでやりたいと思つてゐ仕事のことだのを考へてゐる方が、まあどんなに好い事だらう。

など用例がないこともない。

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