お金は難しい。
仕事をすると使う暇がないからか知らないうちに小金が貯まっていて、あのまま働き続ければ大金になったのだろう。
仕事を辞めると生きているだけでこんなに金が掛かるのかと呆然とする。
もっと遊んだり本読んだり映画観たり出かけたり音楽を聴いたり色々したいはずなんだけどできないので何もしていない。
餌を貪り惰眠を貪る緩慢な繰り返しの合間に2chや増田を漫然と眺めているだけの生活は貯金の尽きるまでの時間を薄くのばしてはいるのだろう。でもそれだけだ。
対価を払って何かを得たという実感、充足感が全くない。食住や保険も対価を払って得ているものではあるけれど、必要に迫られてじわじわと削られてゆくようにしか思えない。
だからこそ眺めているだけでなく、手斧を投げ出す人たちが発生するのだよ。