日曜日に築地に寄ってみたら、普段は閉まっているはずのお店がオープンしていてびっくりした。
普段みたことのない1軒のお店に、すごい行列が出来ていたので僕も並んだ。
1時間ほど待ってお店の中に入ると、そこは「にぎり寿司の体験コーナー」というのをやっていた。
見ると、ちょうど良いサイズになったいろいろなネタが並んでおり、自分でシャリの上にそれを載せて、握って食べるというイベントだった。
ネタは色々ならんでおり、中トロ、大トロ、サーモン、イカ、エビ、コロッケ、スパム、マンゴー、そして女子高生もあった。
女子高生は身長6センチほどで、にぎり寿司にぴったりの大きさの、セーラー服を着た色白でショートボブのかわいい女の子だ。
手のひらより小さい女子高生を見るのは生まれて初めてだったが、悪くない。
「くぉらっ、おきゃくさん!」
「セーラー服を着せたままシャリの上に乗せる馬鹿がいますかい!」
と言われ、なるほど確かにそうだ、と僕は思い、とてもちっちゃなセーラー服を丁寧にはがしていった。
「いやん」
とその子は言い、両手で胸を隠した。僕はお構いなしにその子の手を開かせ、シャリに覆いかぶさるように乗せた。
「お客さん、なかなか粋だねえ!それは逆手返しだねぇ!」と大将は言い、僕を褒めてくれた。
はじめて女子高生を握ったのだが、食べていいのか非常に迷った。にぎりの女子高生はその体勢のまま動かない。
「粋のいいうちに食べちゃいなよ、お客さんッ!」と大将が勧める。
僕は迷った挙句、食べないことにした。
「持って帰っていいですか? 家、すぐそこなんで」
そう言い、僕は初めて握った女子高生を家に持ち帰ることにした。
それが、今の妻なのである。
よい
ここんとこ辛い日々でしたけど、人生これからだと勇気づけられました。