ご存じとは思いますが、多くの論文誌等では原則、著作権をその雑誌の出版社に譲渡した上での出版になります。
そのため、たとえ筆者本人といえど、原則としては勝手にコピーを配布したり、ネットにアップしたりはできません。(もちろん、例外もあります)
その著作権譲渡を行っている結果、良くも悪くも、その出版社しかコピーできない→独占的に商売ができる→独占的に収入を得ることができる→論文雑誌の安定的な管理ができる(独占的な商売ができる)、という循環になっています。また、(厳密な著作権管理の意味では、)全文複写をする度に論文筆者全員に確認をとることなく、出版社に問い合わせればよいという点もあります。
最近、出版社への著作権譲渡が良い方向に作用しているなとも思うのは、一部の学術誌・学術団体が、相当古い記事・論文をフリーでweb公開するケースが出ていることです。もし仮に、著作権が筆者に残ったままだとすれば(死後ウン十年規定があるとはいえ)、論文掲載誌といえど、勝手に再配布できません。それを、論文掲載誌が著作権を保持していたことで、その掲載誌の判断でフリー・web公開につなげることができています。
で、それって具体的にはJSTのJournal@rchiveなんですが、J-STAGEに統合されてたんですね。知らんかった…。
移転したなら移転したで、旧サイトのアドレスから飛べるようにしておいていただけると、すごく助かるのに。もったいない。
http://www.jst.go.jp/pr/info/info271/index.html