今振り返ってみると天外魔境ってすごいな。「西洋人の偏見で満ちた無茶苦茶な日本世界を冒険するファンタジーRPGを作ろう」ていう発想がもうぶっとんでいる。おまけに当時大スターだった坂本龍一に作曲を依頼して、「ニセ日本」的な音楽を作ってもらいましょう、とかやっちゃえるんだぜ。RPGといえば「西欧世界」が支配的だった当時、これがどれほど衝撃的な企画だったのか、想像するだけで震えが来る。しかもドラゴンクエスト1発売(1986年)から、たった3年でこの地点までいっちゃった所もすごい。
すごいな黎明期のゲーム産業。無茶苦茶面白い馬鹿な企画に、金が付き、優秀なスタッフが集まり、作品に結実する。まるでシリコンバレーみたいだ。こんな日本が昔あったんだな。80年代と言えば、エレクトロニクスなどのメーカーは今よりずっと元気で、人材ニーズも高かったから力のある人間はどんどんそっちに吸い込まれていったと思うのに、いったい日本のどこにそんな新産業へ振り分ける余剰があったのか。
当時大スターだった坂本龍一に作曲を依頼して、「ニセ日本」的な音楽を作ってもらいましょう、とかやっちゃえるんだぜ。 ドラクエの時点ですぎやまこういちという有名作曲家が関...
・Dungeon Master(リアルタイム) ・Virtua Fighter(ポリゴン…これよりバーチャレーシングなどを挙げるべきかもしれないが) ・F-ZERO(拡縮回転を3Dにおける面として扱う発想とスピード感)...