■農地改革の意図

自民党はもうちょっとうまいネガキャンの方法があったのではないか？と考える途中で思いついた論点

• そもそも小作農がデフレで困窮し娘を売りに出したことが次男坊の軍人をおかしくした
• 労働集約的な産業なので貧乏人の子沢山、という後進国型の貧困が加速しやすいことはアメリカ人もよくわかっていた（『怒りの葡萄』とか）
• マルクス主義者によるプロレタリア（革命の担い手とされた）の定義は生産手段をもたないこと：なので農村をブルジョア化し反共の防波堤とした
  • 昭和維新は全体主義反革命だが動機も指向した政治体制も共産主義者と似たようなもの、昭和の左右はロシアにつく是非の違いのみ
• なので一票の重みの差（農村に厚い）も完全には是正されない、是正してしまうと農村から才能ある自衛官が出て統幕を牛耳るおそれがある、と今もってどこかでは言われてるのかも
• ちなみに今はより労働集約的な都市部のIT分野をはじめとするサービス業従事者が相対的に貧窮に落ちているが幸か不幸か戦前の農村と違い貨幣経済への依存度が高いため子供をつくれない（つくらなければまあまあくらせる→マルサスの分析の後半の先進国型貧困）
  • 人数で劣り、また昭和軍人にとっての統帥権のようなデモクラシーに介入する裏口もない彼ら（つうか我々）に政治を左右する力を与えるとすればどのような方法があるか
• というか日本で飢餓を起こし老人を中心に餓死させる方法には何があるのか（その具体的方法がわかれば民主党がそれを画策している、とか、結果的にそうなる、と攻撃することで老人層の支持を得ることができたはず）
  • お札のデザインが変わる前に一部で「預金封鎖」が言われてそれなりに本が売れていた、財政破綻によるインフレと交易条件の悪化の線から攻めるのがよかったのかもしれないが、問題はそれが景気重視と論理的に矛盾すること
  • 海外旅行ができなくなる、とか、パスタも食えない、とか、では恐怖を煽る力が弱すぎる
  • 後期高齢者医療制度に反対するともっと酷いことが起きる、というロジックは正しいと思うけど難しい

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