2009-08-02

そろそろ反戦国家日本安全神話を信じるのはやめにしよう

respect for this article...

http://anond.hatelabo.jp/20090802092701

残念ながら、安全な国家というのは幻想であるということに気づかされたのは、大学1年生のときだった。

日本史かなにかの討論式の授業で、その日はテロの撲滅と予防についてセッションが行なわれた。で、僕は撲滅についての発表をして(ちなみにテロ国家戦争の延長でなくならないという発表だった)もう一人が軍隊保持とテロ防止についての発表をした。

そのときの教授の発言。

「まあぶっちゃけ憲法九条なんておまじないみたいなものだけどね。

平和憲法って言われているものは、戦争しないっていうような記述しかないから。

例えば、防衛省とか自衛隊とか自衛組織あるじゃん

武装してるんだから、詳しく調べなくても戦争出来るんだよね。

でもそんなこと言ったら左翼がうるさいから誰も言わない。

在日米軍だっておんなじだけど。」

なるほど、たしかにそうだ。

軍隊にせよ、自衛隊にせよ、何のために武装をするかと言えば戦争するからであって、特に問題になるような大量破壊兵器を保持して国民の反発を受けるようなことはする必要が無いわけで。

ミサイルだって一発いくらというような世界なわけで、全ての軍事費を縮小というのもまた無理なわけで。

話は変わるが、同じ教授の授業で警察の兵力についての講義があった。

で、この講義もちょっと面白くて覚えていたのだが、「警察は元々軍隊であった」という話。

明治時代実質的警察は兵部省の管轄で、ほそぼそどころか昭和には大暴れ。

警察戦前の人々にとって兵隊であったわけだ。

ところがGHQが出てきて、警察解体された後に警察予備隊最近じゃ防衛省になって大きな資金を使えるようになり、爆発的な軍拡が始まった。

つまり、日本軍隊というリスクを承知で、莫大な軍備を保持出来る自衛隊を存続する方を選んだわけだ。

そんなリスクを承知で軍隊を保持することを選んでいるくらいなんだから、テポドン位でガタガタ騒ぐなバカ、というのがその講義のまとめだった。

で、何が言いたいかというと、僕らの国は元々矛盾を承知でいいように憲法解釈するようなシステムになっているわけで、自衛隊に関してもそれはまったく変わらない。

例えば、アメリカ軍隊こそ、自国の利益を守るために色々な軍備を持っているわけだけど、逆に言えば他国に攻め込まれることを前提として軍はできている。

様々な国、エネルギー資源を独占するためには、多少のリスクが必要なことを米は知っている。

だからまあ安全な国というのは幻想なので、そればかり追っても意味がないし、そんなことは政治家のお偉いさん方が一番よく知っていますよという話。

■誤解されやすい書き方だったようなので加筆。

べつに平和憲法などについて否定しているわけではなく、過激になっている「反戦信仰」「九条改訂信仰」についての意見として書いた。

どちらもそこまでリスク差はないんじゃね?という意味で、「言葉尻ばかり追っても意味が無い」と書いている。

そこら辺をきちんと書くべきでしたね。不愉快な思いをしたらすみません。

記事への反応 -
  • 残念ながら、安全な食品というのは幻想であるということに気づかされたのは、大学1年生のときだった。 分子生物学かなにかの討論式の授業で、その日は癌の治療と予防についてセッシ...

    • respect for this article... http://anond.hatelabo.jp/20090802092701 残念ながら、安全な国家というのは幻想であるということに気づかされたのは、大学1年生のときだった。 日本史かなにかの討論式の...

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      • で、この講義もちょっと面白くて覚えていたのだが、「警察は元々軍隊であった」という話。 あれ?西南戦争で日本陸軍は西郷軍に勝てなくて、恥をしのんで(って、言葉の使い方、...

    •  「体によい」(食品になんらかの状況改善機能を期待する)と「安全」(=リスクが少ない)は切り分けた方がいいような気がします。

    • 大學出の与太郎が。 食品安全の現場の人たちの努力と、実験動物たちに詫びろ! 全力で詫びろ!

    • 大学1年生のとき(略) 分子生物学かなにかの討論式の授業で、その日は癌の治療と予防について もし本当に分子生物学の講義だとしたら講義とテーマが離れすぎている。特に予防に...

    • http://anond.hatelabo.jp/20090802092701 いつもいつも思うのだが、食に関する話題になると、極端な話になる事が多い。 元増田に書いてある教授の言う事は正しいと私は認識しているのだが、で...

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