ホッテントリから。
『保護が弱者を生む構造』http://mojix.org/2009/04/02/chintai_hoshounin
…とか読んで「パターンだなあ…」と思う。要するに「弱者保護とか善人ヅラきめぇwww競争したらむしろ規制解放されてみんなメシウマなんだから厳しいことゆうオレ様の方が科学的に正しんだよ偽善者ざまぁwwwwwww」って話だと思うんだけど、やまほどブクマついてるとこみると未だにこういう人が多いのかなと心配なんでちょっとだけツッコむよ。
この人は結局
というだけの当たり前な話をしてるわけで、それは正しい。つーかメリットしかない策があったら世界中そうするだろJK。
…って感じで良い具合にオツムがストップしちゃってるとこなんだよね。なんで
ということに気づかないのかしら? どこかに魔法のように素敵なウマイ話があるという幻想から抜け出せなくて、永遠にネズミ講に食い物にされ続ける困った人のように、あちらがダメならこちらで全解決、みたいな与太話にすっかり欺されてると思うんだよね。
マーケットが無限に拡大していく見込みの中では、原理的には、ネズミ講だって成立するように市場主義だって成功できる。でも実際問題として世界は有限だしマーケットは縮小傾向だ。その状況で市場主義とか自由競争っていうのは、要はサバイバルゲームしましょうってことでしょう。つまりおれたちはとっくに『バトロワ状態』に追い込まれてるわけだよね。
無人島、追い込まれた状況、不確定な未来。そんな状況で「殺し合い」と「助け合い」のどちらが正しい選択なのか? 「競争したらそれだけ利益が増える」って(魔法のような)言葉が現実にはどういうことを意味するのか。要するに弱者が死んで食い扶持が減りラッキーってことだよ、それは。
「そんなことはない!競争で耕地が増えて結果として食料が増えて弱者もご飯が食べられるようになって…」←だから『土地が無限にあるなら』それは正しい。でも土地は無限には無いんだよ、現実に。イノベーションとか横文字使って煽ろうが何しようが、この『有限性』につきあたったとき、世界はもう新しい段階に入ったんだよ。これは純然とした経済の問題であって、変な思想とかそーゆーのとは一切関係の無い話。
最初に引用したリンク先のような話に欺されそうな人には、一度問題をシンプルに考えてみることを勧めたい。今更遅れてきた市場主義者の口車に欺されないように。
(追記)
最初に書いてるとおり、もちろん弱者保護にもコストがかかる。けれどもたとえば競争主義が蔓延ることで失われる「安心」、そして失った安心を取り戻すための社会的コストというのも、けっして馬鹿にできないレベルのコストだ。いずれどちらの策でもコストはかかるわけで、一方の側のコストだけを強調するような主張は、それだけでじゅうぶん誤りだって。単純な話なんだけどね。
もしかして無かったことにするつもりか。 そういうスルーは最も危険なスルーだと(ry
言ってることはごもっともだけど、日本の保護行政はわりと行き届いてて、コストが発生するほど市場主義が蔓延するってレベルにはとても達してないと思うんだ。 例えばメリットが4...
いやその無人島の例えだと、ほぼ間違いなく人間は殺し合いを選択すると思うよ。少なくとも、死にそうな奴を助けるということは一切せず、死んだあとそいつを食うと思う。 有限性が...
どちらか選ぶならナッシュ均衡に一票。
頭の悪い人が、自分より少しだけ頭の悪い人を見下ろしていい気分になっている典型例ですね、わかります。
そもそも市場経済自体が分業と交換による助け合いだと思うんだが。福祉は基本的に一方通行で助け合いではないと思う。だからやめるべきとは思わないが。 あと資源が有限だからこそ...