2007-04-08

[]グレンラガン話つづき

anond:20070408120145

グレンラガン』は「オタクの考える“昔ながらの少年向けアニメ”」であるという点については、その通りだと思います。

少年向けアニメ”の定義として『魔神英雄伝ワタル』や『魔動王グランゾート』の様な作品が念頭にあるのも、同じです。

ただ、キャラクターデザインについて全く逆の意見です。

ヨーコのビキニスタイルを“オタク的”と解されていますが、コロコロやボンボンといった少年向けメディアには、セックスを感じさせない“お色気”が随所に存在していた様に思います。確かにヨーコは露出度の高い衣装で、おっぱいがプルプル動きますが、そこから性的なイメージを喚起するようなキャラクターにはデザインされていないと感じます。

参考までに、『ポケットモンスター』のカスミタンクトップが、アメリカでは“性的”であるとしてアドバンス以降デザインが変更されたことはどう思いますか?

むしろ『ゾイドジェネシス』のキャラクターの方が、オタク的嗜好を意識して作られたものでしょう。あのデザインツンデレや、お姉さん、といった属性から逆算的に図像化されたもので、坂井きゅう太というデザイナーは、その点で極めて優れた能力をもっている人です。

いまのところグレンラガンに出てきているキャラクターは、むしろ活劇の中で動いた時の魅力を全面に押し出しデザインのものがほとんどではないかと思います。

強いて言えばアニメエリート(笑)たるガイナックスゆえの、オタク臭、というか「俺達は解ってるんだぜ」というメッセージが、画面の隅々から感じ取れることがノイズといえばノイズなのでしょうが、それを感じるには高度のアニオタリテラシーが必要でしょう。『魔神英雄伝ワタル』だって、当時のオタクにとってはロリコンブームの残り香をプンプン感じさせる芦田豊雄デザインキャラクターが満載なので、リアルタイム少年少女視聴者にとってはあまり関係ないかなあ…と。

自分としては、上記の理由から、“内輪ノリの濃縮”というような閉じた作品ではないと思ったのです。

燃えに対して自分に近い感覚を持っている人だと思いますが、『グレンラガン』が最近の大張アニメや、ガオガイガー続編のような、カリカチュアライズされていない熱さ、ワクワクする気持ちを表現してくれる作品になってくれることを願ってやみません。

いまいち言いたいことがうまくまとまっていないのですが、そんなところです。

それでは皆さん御唱和ください!

「来週も面白カッコいいぜ!!」

記事への反応 -
  • クオリティが低いわけじゃない。頑張って作っていないわけじゃない。しかし、観ていてこれだけ不愉快になるアニメはない。オタクの内輪ノリの一番見たくないところを濃厚に圧縮した...

    • anond:20070408095357 オタクの内輪ノリの一番見たくないところを濃厚に圧縮したものを見せつけられ続けている気分。こういうのはOVAでやっててくれないもんだろうか。 自分はまった...

      • anond:20070408104841 『グレンラガン』は「オタクの考える“昔ながらの少年向けアニメ”」であるという点については、その通りだと思います。 “少年向けアニメ”の定義として『魔神英雄...

        • >「来週も面白カッコいいぜ!!」 それはあれか。実は期待してるのは『グレンラガン』じゃなくて『ハヤテのごとく!』だとかいうオチか。

      • 自分はまったく逆の感想で、むしろ「昔ながらの少年向けアニメ的作品」でいまどきのオタク向アニメとは違うものを目指しているのが『グレンラガン』だと思ったんだけど、どのへん...

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