はてなキーワード: 日記システムとは
まあ、実は既に一度起こってると思うんだよね。その「一瞬で脇に追いやられる」って奴。
それまで「それなりに(先鋭的に)ネットに興味があり、そしてそこそこ文章力のあった人たち」がテキストサイトを形成していたところに、先に日記システム、後にブログツールが登場して「何か書けるフィールドを持っている普通の人たち」がどかっと参入してきて、前者をほぼ駆逐してしまった。
それは母数が増えたことで「文章力のある人たち」が珍しくなくなってしまったこと、そして例えそのフィールドでは中程度のレベルでも、余所の人には書けないモノを持ってる人たちが書く物は十分に面白かったということ。いや前者の書き物に較べて面白かったわけではないけど、面白い物自体の総数が増えれば相対的に地位は低下する。
かくして、俺たちは「自分には書けないフィールド」のブログを楽しんで読めるようになった。かつてのテキストサイトのような「文章力依存」のブログもないわけじゃないけど、数は少ないし、その少ない彼らにしたって何らかの特化性を持たざるを得なくなっている(経済系、政治系、CSS界隈系、秋葉系等々)。
さて。今ウケているブロガー層は「別にそのフィールドでトップクラスではない/なくても十分な人々」という話から、次に本題のリアルスゴイ人──そのフィールドで中位層より上の人々が書き出すかという話だが。上の話は「一般人の余暇(=ブロギング)が十分読み物になった」結果であり、ブログの有用性、特に著者自身に返る有用性を意識しての物でないことは何となく同意が得られると思う。
この先は推測に推測を重ねてるのだが。有用性の元になるブログでのアクションとは、主に「知の共有」「視点の発見」「議論」の3パターンぐらいがあると思うけど、メリットを享受できてるのは「知の共有」が現実の自分に返る重要性を持つ技術系コミュニティぐらいじゃないかと思うんだ。その他のコミュニティ/フィールドでは「ブログのフローとストック性」に表される「知の共有」がそれほどメリットにならず、主な内容となる「視点の発見」と「議論」は「読者層の見識を高める」役には立っても、自身の現実世界での評価に返るほどなメリットを持っていないわけだ。
これは、それらのフィールドでは「知の発明・共有」より、圧倒的に「業績」がモノを言う世界であり、それらの世界ではブログで表されるような「履歴書」には大きな価値を見出せないのではないか、というのが俺の推測だ。……ええと、話が長くなったがオチは「やっぱりブログはそこそこレベルの人たちによる余暇・当人のニッチから捻り出される言葉の娯楽」の域をしばらく出ないのではないのかと。
http://anond.hatelabo.jp/20070228150653
痰壷を一気に呷っておいて「痰が入っている!」とか騒いでどうすんだ兄弟。そんな日記見なければいいだけじゃないの。
ちなみにもうそのネタはCGIベースの日記システム、いや手でしこしこWeb日記が書かれだした10年前から見かける代物だよ。結局日記系・ブログ系をシステムを使って「読み物を書く奴」と「本当にチラ裏な日記メモを書く奴」、更に「チラ裏メモを使って身内と近況を把握しあうぬるま湯コミュニケーションツールとして使う奴」に、もう随分前から分化してんだから。mixi疲れって書いてあるけど、全然mixi固有の話でもmixiによって出てきた話でもあるまいに。
書き手は読み手に対して出来る限りコミュニケートしようという努力と意識を保つべきだ
君が書き手の想定している読み手ではないというだけのことかもよ。意図してる読み手にはそれで十分とか。mixiに話を返すなら、その日記がマイミク2hop限定とかなら「君が想定外の読者」ってだけの可能性もあるし。
ま、そんな「私の存在を見て的な」モノを公共の閲覧にも供してるとすれば、その神経は俺も理解はできないんだけどね。ただその場合も、単に読まないという選択肢を選べばいいだけのこと。かつ、相手を自分の中で「リテラシの無い奴か、単に自意識の足りない子供のどっちか」に分類して見下げとけばいいよ。「貴様は努力と意識を保つべきだ!」とか、多分血圧の無駄遣いだ、兄弟。