はてなキーワード: スティーブ・チェンとは
今さら感たっぷりの記事だと思うが、腹が立ってきたんでエントリ上げるわ。
専門的なことまでは正直よく分からんので、俺の思うところをそのまま書くよ。
「カスラック」と騒ぎ、「著作権ゴロ」「ヤクザ」と騒ぎ立てる。
いやいや確かにカスラックの不明瞭さは問題だろうよ。
しかしネットユーザの大半は著作権料を払わずしてコンテンツを楽しんでいるので、それを邪魔されるのが死ぬほど嫌、というただそれだけ。
金が稼げず万引きだけで生活してる奴が、万引きを取り締まる警察の悪口を言うのと何も変わらない。
挙げ句には「口笛吹いたら逮捕だなw」「著作権なんてもういらない」とか言う始末。
批判しながら、批判対象からの恩恵はちゃっかり受けているという奇妙な構図。
カスラックに「還元しろやボケ」とほざいている奴らは、とりあえず自分の違法行為を改めてから言え。
正当化の極みですね。
しかも「カスラックがほとんど持っていく」というのも嘘。
「消費税があるなんておかしい。消費税なんて死んでも払うもんか。だから万引きすることにしたよ」と言い、コンビニの商品を手当たりしだい万引きしていくのと一緒。困るのは店員とメーカーなんだが。
不買運動するなら理解できるよ。
でも奴らは不買運動と違って「自分の不利益だけ減らして得られるものはちゃっかりもらっていく」ので説得力が皆無なんだよね。
「あのマズい菓子のくせに105円は高い」「消費税はクソ」「利権官僚死ね」と愚痴をいいながら、菓子メーカーへの還元さえせずに万引きしてゼロ円で手に入れ、ちゃっかり菓子を食ってる。
そんでもってそれを周りに吹聴してまわる。自慢げに。
あれは正直危機感すら覚える。
俺は大学生で、一応高校生相手のカテキョをしてるんだが、何がやばいって
「YouTubeからダウンロードしてiPodに入れればお金がゼロ円で済む」なんて言って大半の高校生が当たり前にやってること。
やり方だってネットを検索すれば素人でも分かるようにご丁寧に書いてやがる。
CDが売れんのも当たり前だよな、と思う。
なぜYouTubeが捕まらないのか。
だ。
YouTubeの「Broadcast Yourself.」ってのは所詮建前で、実際は「違法コンテンツを使ってとにかくPVを獲得して規模と知名度を大きくしろ」っていう戦略なのも有名な話。
YouTube創設者スティーブ・チェン氏は「どんなにあくどい手を使っても、数字を増やすことに力を入れる」「盗め! トラフィックを集める必要があることを念頭に置かなくてはならない。個人のビデオでどれだけトラフィックが集まるというのか」と語っていたという。
YouTubeが「違法コピーの撲滅に全力を挙げて取り組んでいる」というのも結局上辺だけの話で、著作権侵害動画があふれていることは誰の目にも明らかなのに、あえて削除しない。
しかしGoogleは「サイト上に警告文を載せている」し「要請があったらできるだけ早く削除に対応している」し「削除を効率的にできるための認識システムを開発している」のでOKとされた。
ほんと要領いいよな。
削除依頼も削除も追いついてないんだよね。やろうと思えば違法動画一括削除なんて簡単にできるのに、それをしないYouTube。違法動画でPVを獲得し、広告収入を稼ぐYouTubeとGoogle。しかも「ダウンロード違法化」が施行されたのに、簡単にダウンロードできる状態のまま放ってある。暗号化でも何でもできるだろうがボケ。
ただの海賊版サイトの癖に開拓者を気取ってるあたりがすごく滑稽。結局海賊版マーケットを広げたというだけなんだけど。
違法動画をうpする。するとそこらへんの中高生や暇人が「うpありがとうございます」「感謝です」なんていいながらワラワラ寄ってきて、違法動画をうpした奴は英雄気分に浸ることができる。他人のフンドシで相撲をとってるだけなんだが。これが何万アクセスもPVを稼げたらもう快感だろうね。違法動画を投稿するのを虜にする仕組みができている。
しばらく前にこういうニュースがあった。
YouTubeに一般ユーザが(権利者の許諾を取らずに)アップロードしたTV映像やらPVやらが視聴されても
包括許諾契約があるからちゃんと著作権者に還元されるよ!という風に伝わってるけど、あれも実は間違ってる。
包括許諾契約をちょっと読んでみれば分かるが、包括許諾契約の内容は「JASRAC管理楽曲の二次使用の際に還元される」というものなので
還元の対象となるのは、JASRAC管理楽曲の演奏動画までが限界。だから
なんてのは当然対象にならない(二次使用の範囲を超えている)。YouTubeにあふれてる違法動画のほとんどはこれなんだけどね。
これが還元されなかったらどうするんだ?
いわゆる市販コンテンツをYouTubeで見てきちんと還元されるのは、公式チャンネルくらいのもの。
結局正当な対価で買った奴がその分を負担するんだろうな。
著作者の権利をまるっきり無視し、パソコン初心者の主婦や中学生でさえ「普通にネット検索すればすぐ違法動画にたどり着ける」という異常な状態。
大問題なのは、違法動画を見るときに違法感がなくなったこと。あんなに早く違法動画にたどり着けたら罪悪感を感じないだろう。
企業のコンプライアンスやら責任やらがどんどん厳しくなってるのに、ネット上では何でも許されるのかよ。おかしいだろ。
GoogleはついにViacomにも勝ったらしいし、どうなるんだろうなこの先。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20396295-0,00.htm
頼むから制作者に還元がされない仕組みをこれ以上構築すんなよと言いたい。
エントリは以上。気持ち悪いと思ったら無視してくれて構わんよ。ただこのまま広がっても何も良いことないと思うのは俺だけじゃないだろう。