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はてなキーワード: スーパーヒーローとは

2009-03-28

映画ウォッチメン』を観てきた。原作との最大の違いは……

物語の中の「グラウンド・ゼロ」の暗示するものが、原作1945年8月から2001年9月に変化していたことだったと思う。

それも意義深い改変ではあると思うのだが、しかし原作で繰り返し提示される原爆の影を、あそこまでスパッと切り捨ててしまうのは……どうなんだ?

映画自体は映画館へ足を運ぶ価値のある傑作。

もし原作を未読なら、おそらく映画を先に観た方が楽しめる。

スーパーヒーロー達が実在し、彼らによってアメリカベトナム戦争に勝利している。

1985年現在ニクソンが現役の大統領を務めているというパラレルワールド

しかしヒ1977年にはヒーロー活動を非合法と定めた条例が施行されており、大半のヒーローが引退を余儀なくさせられている。

わずかに国家利益になるとみなされるヒーローだけが存在を認められている。

頭に入れておく設定はそれだけで十分だ。

もっと感想を書きたい気もするが、増田ネタバレになるのはまずいと思う。このくらいで。

2009-03-09

AAキャラの変遷から2chの変遷を考える

なんとなく、代表的なAAの変遷によって、2ch自体の変遷を説明出来るんじゃね?と思ったんで以下だらだらと。

 

●初期(開設~ネオ麦茶事件あたり)

モナー

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  ( ´∀`)< オマエモナ

  (    )  \_____

  | | |

  (__)_)

 

丸耳の初期バージョンもあるけど、知名度でいえばこっちかな。

2chの象徴ともいえるAAキャラ

オマエモナーという台詞は、お門違いな上から目線自分を棚に上げて語られる論説に対する、相対化の役割を果たしていた。

なんとなく、まだネットマイナーだった時代(80年代のパソコン通信あたりから?)にあった、ポストモダン(笑)価値観が背景に感じられるキャラクターである。

 

●中期(ネオ麦茶のま猫事件あたり)

ギコ猫

   ____∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ~' ____(,,゚Д゚)< 逝ってよし!

   UU    U U   \________

 

結構モナーとの共生期間が長いキャラクターだけど、途中からコイツの方が人気出てた記憶がある。

「逝ってよし!」という台詞オマエモナーと同じく、権威的な言論に対するカウンターだけど、こっちはよりチャイディッシュというか、「逝ってよし!」と言ったヤツ自身が「オマエモナー」と返されかねない危うさを孕んでいる。

ポストモダン(笑)的に語れば、ネット社会に対するアウトサイダーの溜まり場だった2chが、2chという一つの大きな物語としての存在確立し、ネット世界に対する批判もその大きな物語に沿って行われるようになった……ってところだろうか。

(ところでポストモダンってこういうことでいいの?よくしらない)

 

モララー

 

  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ( ・∀・)< マターリしようよ♪

 (    )  \_______

 | | |

 (__)_)

 

モナーギコ猫と違い、あんまり主張がないキャラクター

純粋に「面白い猫のキャラ」としてAAを使いたいという需要から、このイマイチ特徴のないキャラが人気になったんだと思う。

このことからも、2chが一つのブランド化したことが伺えるかもしれない。

 

現在のま猫事件~)

やる夫、やらない夫

 

                /   \

              /   ヽ_ .\    パシャッ!

              ( ●)( ●)  |     ____

              (__人__)      |     /      \

              l` ⌒´    |  / ─    ─  \

             . {         |/  (●)  ( ●)   \   ・・・

               {       / |      (__人__)      |

          ,-、   ヽ     ノ、\    ` ⌒´     ,/_

         / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ヽ,

        /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .ト

           _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )

           >_,フ      /               }二 コ\   Li‐'

 

そして、現在2chを代表するキャラといえばこれ。

かつてモナーギコ猫は、猫のキャラクターという非社会的存在自分の主張を仮託することで実社会では言いにくいことを無責任に言ってのける、一種のスーパーヒーローとして重用されていた。

だがそれに対し、やる夫・やらない夫は(容貌・性格共に)より人間に近い、等身大キャラクターだ。

その個性は、ニートであったりオタクであったり非コミュであったり童貞であったり、より(俺のような)2chの平均的(象徴的?)ユーザー像に近いものとなっている。

これらの特徴はAAの発祥がVIPであることにも起因しているだろうが、それよりも「2ch普遍化」という理由の方が大きいんじゃないだろうかと思う。

つまり、2chあまりにも有名・巨大になった結果、おなじみの「浸透と拡散」が発生して2chは一枚岩ではなくなり、つかの間存在していた「2chという大きな物語」は消え去り、現在はゆるやかに基底部分で繋がった状態(スキズマトリックス?)になっているんじゃないか、という推測。

この状態においては、もはやモナーギコ猫のようなスーパーヒーローに身をやつすという行為はあまりにもロマンチックすぎるのだ。

 

●今後

当たり前だがw、どのようなAA流行かなんて全く予想出来るはずがない。

AA流行は、デザインキャラクター性が秀逸なら良いというわけではなく、様々な偶然が重なって巻き起こるものだから。

ただ、もはやギコ猫モナーといったようなスーパーヒーローの時代は終わり、今後はやる夫のような等身大AAキャラの時代が続く……ということだけは断言してもいいんじゃないかと思う。

 

#個人的に、やる夫流行は本当に衝撃的だった。

#それまでのAAキャラは、(上でも書いたように)合理的に「心に棚を作る」ための一種のスーパーヒーローだったが、やる夫はイチビリな、ただのダメ人間として登場した。

#かつてねらー共同幻想として存在したモナーギコ猫が暮らす架空の「2chワールド」は、残念ながらやる夫・やらない夫が繰り広げるドラマの中には存在しない(ように俺は感じる)。

#それが寂しくも思えるけど、ただよりやる夫シリーズなんかは、より深く実社会コミットしていく面白さもある。2chAAキャラはまだまだ終わらない。

2007-10-08

夢叶う

昔、「普段はうだつの上がらない、でも実は誰にも秘密副業を持っていて、誰にもできないことをやっている。でも、誰も知らない。」みたいのに憧れていたことがあった。クラーク・ケントみたいな宇宙スーパーヒーローでなくてもいいかな、どちらかというと必殺仕事人みたいな裏稼業っぽいのがいいな。政府秘密組織とか憧れるよね。普段はつまんない仕事を安い給料淡々とこなして、全然目立たない感じ。

我ながらへんな世界にあこがれを抱いたもんだと思ったものだが、よくよく考えれば、いま、その夢をほぼ実現していることに気付いた。あとはあれだけだ、「でも実は」から先の部分がやってくればいいだけ。誤差としては非常に微々たるものだ。

というわけで私は近頃、日本版MI6の手先の人が私に特殊な方法か、若しくは意外なほどありふれた方法でコンタクトをとってくるのを、今日か明日かと楽しみにしているのだ。

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