■怖いそらだったので写真を撮ってしまった
昨日、高級車一台止まった駐車場の端に原付を停めてスーパーまで歩こうとしたら、地平線に空が広がっていた
自分に近いところは既に夜の色をしているようだ
魚みたいな雲は腹に弾丸を打ち込まれた如くに
凹みがある。山の向こうはまだ私の知っている夕方の色をしていて鮮やかだった。あそこには雲が
たどり着けていないらしい
七月の終わりの暑い空気がTシャツからはみ出した
皮膚に触れていて、少し重かった
あんな色をしていた空は確かにこわかった
だけど、気づいたら写真を撮っていた
その瞬間にさっき想像した空の色は変わっていた
私はそれを哀しひなとスーパーへ歩きながらずっと呟いていた
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