■髪に強い執着がある
髪への執着といっても、髪型だとかハゲが嫌という意味ではない。
幼い頃は親の髪を触りながら、親指を加えないと眠れず、親が一緒 に寝てくれない時には従姉妹の長い髪を触っていた。安心するからというだけではない気がする。
幼稚園くらいのとき、母親が長い髪をバッサリ切ったとき、 私は酷く辛くなって泣いた。母はそのときのことを「誰か分からなくて泣いたよね」と語るときがあるがそうではない。
中学生のときは兄が髪を坊主にすると聞いて、人知れず泣いた。
髪を切るという行為がすごく悲しい。
なんといっていいか分からないが、その人がその人じゃなくなるような、自分を遠ざけられるような突き離されているような感覚がする。
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