■教授の娘さんと会う

博士課程2年目の20代後半男。専門は理論物理学の素粒子論。彼女いない歴＝年齢の童貞。明日同じ学部の別分野の研究室の教授の娘さんと会う。一昨日、昨日は緊張で研究が手につかなかった。娘さんとそのお父さんはうちの研究室の准教から紹介してもらったのだが、准教と教授は険悪な関係であるため、余計に緊張する。さっきも教授の「明日は君いないのか。何かあったっけ？もう帰省？」に対してめちゃくちゃ狼狽えて「あ、あ、明日は昔の友人と会う予定で…」としどろもどろになってしまった。「あ、そう。まあ楽しんで」という返事にホッと胸を撫で下ろした。

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